「ありがとう存じます」と「ありがたく存じます」ってどういう意味なの?使う場面は??
とある日、浅草に行ったときのこと。
さすが浅草!観光地!
外国人が多かったですね。
浅草にある有名な天ぷら屋さんに友達といったときのこと。
外国人が帰るとき店員さんが
「ありがとう存じます」
ん??
ありがとう・・存じます?
初めて聞く言葉。
「ありがとうございました」ではないのか?
驚きました。
日本語にそんな言葉があるとは。
老舗の店員さんが間違うわけないですよね。
でも、友達も初めて聞いたらしく話題になりました。
「ありがとう存じます」について調べてみると、
「ありがとう存じます」
は正しい日本語でした。
さらに
「ありがたく存じます」
もありました。
こちらも正しい日本語です。
意味について調べてみました!
ありがとう存じますの意味
ありがとうの意味
有り難う=珍しい、まれなこと
存じますの意味
存じますは「思う」の謙譲語です。
普段僕らが使っている
「ありがとうございます」は一般的に使われる標準語です。
「ありがたいです」なんて言ったら失礼ですよね。
「ありがとう存じます」
「ありがとう」は、「ありがたい」という形容詞の連用形の音便形です。
「ありがたいことと思っております」という意味です。
大阪あたりの言い方です。目上の人に使いますね!
「ありがたく存じます」
ありがたい、助かる、うれしい、と思うことを表明する丁寧な言い回しです。
成り立ち
元は「ありがたく思います」
↓
そこから
「ありがたく存じます」(「思う」を丁寧にした)
や
「ありがとう存じます」(「ありがたく」がウ音便化)
に変わっていきました。
例)
「毎回、お世話になりありがとうございます」
を、目上の人に使うときは、
「平素は並々ならぬご厚情を賜り、誠にありがたく存じます」
と変化します。
ビジネスしてる人なんかは文章で使っていることが多いですね。
耳で「ありがとう存じます」と聞くと、新鮮です。
日本語は奥が深い!
友達に
ありがとう存じますと使ったら、違和感で逆にバカにしてるように
なりますので、注意しましょう!